鉄の性能を向上させる。

●亜鉛めっきの処理工程

処理行程

●各種クロメート処理の概要

後処理の種類

タイプ

外観色調

使用条件・目的

光沢クロメート

外観型

青銀白色

美観をもたせ、耐食性をさほど重視しない部品。

耐食型

青〜セミイエロー

耐食性を重視しR/Lの色別に。

有色クロメート

耐食型

黄金色または虹色

耐食性を重視した部品。

黒色クロメート

外観型

黒色

耐食性は良好で、装飾部品にもよく利用される。ただし、対磨耗性を重視しない部品。

耐食型

黒色

耐食性を重視した部品で、対候性にもすぐれる。

緑色クロメート

耐食型

オリーブ色

苛酷な腐食環境で使用される部品。




●電気亜鉛めっきJIS規格

製品や部品は程度の差こそあれ、湿気、酸化雰囲気、硫化雰囲気、塩分などの腐食環境下で使用されます。とくに金属製品・部品にとって、腐食や錆(さび)は大敵です。金属を腐食から守ることを防食といい、錆の発生を防ぐことを防錆といいます。防錆・防食を目的として、さまざまな表面処理法が利用されますが、もっとも確実で効果が高く、経済的な方法は、亜鉛めっきに代表される電気めっき法であるといえます。

種類および等級

1.電気亜鉛めっき(H8610)
表.めっきの等級および記号
等級 めっきの最小厚さ(μm) 記号
1級 Ep-Fe/Zn  2又は Ep-Fe/Zn[1]
2級 Ep-Fe/Zn  5又は Ep-Fe/Zn[2]
3級 Ep-Fe/Zn  8又は Ep-Fe/Zn[3]
4級 12 Ep-Fe/Zn 12又は Ep-Fe/Zn[4]
5級 20 Ep-Fe/Zn 20又は Ep-Fe/Zn[5]
6級 25 Ep-Fe/Zn 25又は Ep-Fe/Zn[6]

2.電気亜鉛めっき上のクロメート皮膜(H8625)
表.クロメート皮膜の等級・種類及び記号
等級 種類 等級・種類の記号 単位面積あたりの皮膜質量g/F 代表的色合(参考)
1級 光沢 CM1 A 0.5以下 透明、時として青味
淡黄色 CM1 B 1.0以下 わずかに干渉模様
2級 黄色 CM2 C 0.5を超え1.5以下 黄色干渉模様
緑色 CM2 D 1.5を超えるもの オリーブ、グリーン、ブロンズ、褐色

備考:処理液の違いによって黒色クロメート皮膜が得られる。この皮膜の単位面積当たりの皮膜質量は、受渡当事者間の協定による。

表.クロメート皮膜の耐食性
等級・種類の記号 白色腐食生成物が発生してはならない最低時間 (h)
CM1 A 6
CM1 B 24
CM2 C 72
CM2 D 96

●各種クロメート皮膜の耐食性比較の一例 

噴霧時間→
皮膜↓

24 

48

72

96

120

144

168

192

216

240

・・・

500

有色クロメート

0

0

0

0

4

光沢クロメート

2

4

5

黒色クロメート

0

0

0

0

0

2

5

緑色クロメート

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

2

試験品各5個、JISH8610塩化噴水試験。数字は白さび発生個数。
○有色クロメート 120時間前後
○光沢クロメート 48時間前後
○黒色クロメート 144時間前後
○緑色クロメート 500時間前後
の耐食性を示します。

●耐食性比較(塩水噴霧試験240時間後)

塗装の下地に最適です。
塗装の下地に亜鉛めっきをすることによりさらに耐食性がアップします。

耐食性比較